200を超える土着品種を持ち、多種多様なテロワールを持つ、今注目のワイン産地ギリシャ。


2000年のＥＵ改革以降、財政危機に瀕したためワイン産業は一時的に衰退。しかしながら、多種多様なテロワールや個性的な土着品種に、世界的なワイン専門家が注目したこと、また世界中で研鑽を積み、高品質のワインを造る新世代の生産者が増加したことなどから、再び脚光を浴びるワイン産地となっています。


今回は、そんなギリシャの中でも世界最古のワイン産地クレタ島で造られたワインをご紹介します。



クレタ島は、ギリシャ最南端に位置する同国最大の島。
紀元前20世紀頃、ヨーロッパ最初の文明であるミノア文明が繁栄し、その頃からワインの生産が行われていた歴史ある場所です。


地理的に見ても、エーゲ海からの冷涼な風と北アフリカからの暖かい風がぶつかる寒暖差のある場所にあり、ほどよく酸がのりよく熟れたぶどうを収穫することができる、ワイン造りには絶好のロケーションなんです。



このワインを造ったのは、クレタ島の中央ダフネス村にある、1930年創業のワイナリー ドゥルファキス。現当主は3代目となるニコス・ドゥルファキスさん。イタリア・ピエモンテで醸造学を学んだあと故郷に戻り、ワイナリーを一新しました。


ニコスさんは次のように語っています。（輸入元資料より抜粋）
「ワイン造りへの信念を一言で表現するのは難しいですが、あえて言うなら『差別化』でしょうか。私たちのワインは、独特なテロワールで栽培された独特なぶどう品種を使って造られているので個性的です。」


そんな哲学を持った彼の造るワインの中には、ワイン雑誌ヴィノテークにて



●ムルソーの名手コシュ・デリの味わいを彷彿とさせる…



とも評される味わいを持ったものも。



彼の造るワインの中で、今回ご紹介するのは、エントリークラスのワイン「エノトリア」。このワインの名前には「ワインの大地」という意味があるそうです。


そして、ワイナリーの信念に基づき、このワインに使用されているのは、



●クレタ島の土着品種　ヴィナラ



様々なワインに触れる機会があるドラジェスタッフですが、ヴィナラのワインには、そうそうお目にかかったことがありません。輸入元の資料を見ると「青りんごのようなデリケートな味わいが特徴」とあります。


どんな味わいなのか、早速テイスティングしてみると…

■テイスティングコメント きらきらと輝く麦わら色の外観。 よく熟した青りんごのアロマと、フレッシュハーブのような爽やかな香り。キリっとした酸味と豊かな果実味のバランスが絶妙です。 青りんごをかじったようなフレッシュさが際立つ、清々しくクリーンな印象で、爽やかな余韻が心地よく続きます。

とにかくフレッシュで爽やかなワインです！


魚介類はもちろん、ふだんの食事にも合わせやすそう。
暖房の効いた部屋できりっと冷やして飲むのもよさそうですし、青空の下で飲んだらおいしそうかな…等々、飲むシチュエーションがいろいろと思い浮かびます。


ワイン造り世界最古の島クレタから。
ギリシャのコシュ・デリとの評価を得た新世代の生産者の造る
爽やかでフレンドリーなワイン！

新世代のギリシャワインを、この機会にぜひお試しください！