古代遺跡や美しい海岸線、温暖な地中海性気候にも恵まれてワイン産地としては古くから有名なカンパニア州。

その中でもポンテの町は粘土や砂を含んだ石灰質土壌火山丘の中腹にあって、ファランギーナ、フィアーノ、グレコをつくるのにとっても適した環境なのだとか。

オコーネは1910年に創立しましたが、ほぼ忘れかけられていたこの土地固有のこのようなぶどう品種に注目して、伝統と革新の融合をテーマにした新進気鋭の造り手なのです。

新世代を魅了する印象的なパッケージにもこだわっただけあって、19世紀末から20世紀初頭に開花したアール・ヌーボースタイルのシックなラベルを使用しています。

こちらは1920年代に使用されていた造り手オコーネのポスターで、「ボゾヴィッチ」はラベルを手掛けたデザイナーの名前だとか。当時の「自由」の象徴であった「女性と花」をテーマにした作品です。

造り方はブドウの除梗破砕後に温度管理されたステンレスタンクで発酵、低温マセラシオンを行い、バトナージュをしながら数か月シュールリーしています。

透き通った黄色い麦わら色。サンザシ、アカシア、オレンジの花のようなフローラルな香り、リンゴやグレープフルーツなどの柑橘系果実のほのかなニュアンス。

フレッシュで塩味が感じられ、程よいボディのある味わいで魚介類、白身のお肉料理やブルーチーズとマリアージュ。

スタイリッシュなテーブルの演出にも一役買ってくれます。