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トレンティーノ・アルト・アディジェ Trentino Alto Adige
トレンティーノ・アルト・アディジェ州は、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州と双璧をなす「イタリアの白ワイン産地」で、エレガントな酸とクリアな果実の味わいのワインが造られています。イタリア最北の州であり、北はオーストリア、スイスと国境を接し、南東をヴェネト州、南西をロンバルディア州と接しています。 州の真ん中にはアディジェ川が流れ、両側にドロミティ山塊が連なり、殆どが山岳地帯です。 世界遺産にも登録されているドロミティは、鋭くそびえ立つ山々やエメラルドグリーンの湖面が美しい湖、麓に広がる緑豊かな高原など、大自然が創り出した壮大な風景が魅力です。 世界中から観光客が訪れる人気の観光スポットで、トレッキングやスキーなどを楽しんでいます。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州は、北側のボルツァーノ自治県に属するアルト・アディジェ地方と、南側のトレント自治県に属するトレンティーノ地方に大別できます。
長きに渡りハプスブルク家(オーストリア)所領であったこの州は、第一次世界大戦後にイタリア領になりました。 そのため今でもドイツ系住民が多く、当時の影響が強く残っています。 特にアルト・アディジェ地方はその影響が顕著で、一歩足を踏み入れた途端、街の雰囲気がガラリと変わります。 会話はドイツ語が飛び交い、道路標識やお店の看板、レストランのメニュー、本屋さんの書籍まで、全てイタリア語とドイツ語が併記されているのです。
この地域一帯は昔「南チロル」と呼ばれ、現在オーストリアに帰属する北チロル、東チロルとあわせて「チロル地方」と呼ばれていました。戦争によりオーストリアと南北に分断されてしまいましたが、誇り高きチロル人は世界情勢が変化しようとも今なお独自の「チロル文化」を大切に守り継承しています。
協同組合が発展させたトレンティーノ・アルト・アディジェのワイン
トレンティーノ・アルト・アディジェには、協同組合員による品質の高いワインが造られているのが特徴です。 協同組合のワインとは、一戸あたりの栽培面積が小さく、財政的な理由などで工作機や醸造設備などを購入することが出来ないため、協同で施設を購入し、組合員たちで育てたブドウを持ち寄りワインにし、一つのブランドとして瓶詰めする事です。 協同組合のワインと聞くと、品質やお値段はそれなりで、突出した個性はあまり見受けられない、人によってはネガティブなイメージを持たれる方もいるかもしれません。
しかし、トレンティーノ・アルト・アディジェでは、協同組合だからといって妥協する事はありませんでした。組合員が一丸となり、品質重視のワイン造りを徹底し、誰の真似でもない、彼らのアイデンティティを追い求めたのです。 そしてそんな彼らの並々ならぬ努力により、今日「イタリア最上のワイン産地」と言われるまでになったのです。
トレンティーノ・アルト・アディジェの産地ごとの特徴
この州のワイン産地は、北のDOCアルト・アディジェと南のDOCトレンティーノの2つに大別出来ます。
DOCアルト・アディジェ
DOCアルト・アディジェは広域な生産エリアなため、DOC内でも異なるテロワールを持っています。 ボルツァーノ市から北西に延びるヴァッレ・ヴェノスタと、ボルツァーノから北東に延びるヴァッレ・イサルコは標高が高く、リースリングや、シルヴァーナー、ケルナーなどの品種が向いています。一方、高度がやや低めな地域では、シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・グリージョによる活き活きとしたフルーティな白ワインが造られています。
ボルツァーノ市の南側にトラミン(伊:テルメーノ)という街があり、ここではゲヴュルツトラミネールが有名です。 街の名前からゲヴュルツトラミネールは、ここが原産だと地元の人達は主張していますが、ハッキリした事は分かっていません。
またボルツァーノ市周辺では赤ワイン産地として有名で、土着品種ラグレイン種やスキアーヴァ種などが栽培されています。
DOCトレンティーノ
南部のDOCトレンティーノは、比較的川沿いの平地が多い地形で、様々な土着品種が栽培され個性的なワインを造っています。トレント市の北にあるロタリアーノ平野では、テロルデゴ種から造られる赤ワイン「DOCテロルデゴ・ロタリアーノ」があります。引き締まった酸味と苦味をもち、野性的な果実の味わいが特徴的です。
ロヴェレート市のヴァッラガリーナ渓谷には、土着品種のトレンティーノ・マンツェミーノ種が栽培されています。 音楽家モーツアルトがロヴェレートを滞在した際にこのワインを飲んですっかり気に入り、オペラの一節に「素晴らしいワイン、マンツェミーノを」と歌った事でも知られています。
またトレント市周辺で栽培されているトレンティーノ・ノジオーラ種からは、高品質な甘口ワインが特産になっています。
DOCトレント
上記2つの広域な産地とは別に、特筆すべき産地があります。 それが、「DOCトレント」です。フランチャコルタと並ぶシャンパーニュ製法のスパークリングワインの産地です。 トレンティーノ・アルト・アディジェ州のスパークリング造りは、1902年にシャンパーニュ地方から帰国したジュリオ・フェッラーリによって始まりました。 標高300メートル以上の畑では上質なシャルドネが栽培されています。ふくよかな果実味が特徴的なフランチャコルタに対して、トレントはシャープな酸と厳格なミネラルを持つ山のスパークリングワインになります。 フェッラーリ社を筆頭に優れたスパークリングワインが生産され世界でも高い評価を受けています。
団子?それともパン??伝統料理「カネーデルリ」
食の傾向も、トレンティーノ地方とアルト・アディジェ地方で全く異なります。 トレンティーノ地方は、隣接するヴェネト州内陸部の影響を受けており、多彩なキノコ料理やパスタ、そしてポレンタが主流です。
一方、アルト・アディジェ地方はドイツの食文化の影響が色濃く残っています。 豚肉とキャベツの組み合わせの典型的なドイツ料理や、ソーセージが豊富です。 また、この地方を特徴づける食材に「スペック」と呼ばれるスモークした生ハムがあります。家庭毎に作り方が異なると言われていて、朝食から、昼食、夕食まで常に食卓にスペックが登場します。
そしてもう一つ、特徴的な料理として、「カネーデルリ」と呼ばれるパンを球状に丸めて団子の様な形にした料理が挙げられます。昔この地方では、一年に一度しかパンを焼かなかったと言われており、まとめて焼いたパンが固くなってしまうため色々な料理に使う伝統が残ったそうです。 焼いたり、ブイヨンのスープに浮かべたり、はたまたデザートにしたりとそのパリエーションは豊かです。