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価格2,222円(本体価格:2,020円)
価格2,321円(本体価格:2,110円)
価格2,134円(本体価格:1,940円)
価格1,804円(本体価格:1,640円)
当店通常1,804円(税込)のところ 価格1,731円(本体価格:1,574円)
価格4,400円(本体価格:4,000円)
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価格5,456円(本体価格:4,960円)
価格1,540円(本体価格:1,400円)
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価格1,408円(本体価格:1,280円)
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価格2,640円(本体価格:2,400円)
価格1,749円(本体価格:1,590円)
サルデーニャ島 Sardegna
サルデーニャ島は、イタリア半島の西側、コルシカ島の真下に位置し、地中海に浮かぶ島々の中ではシチリアに次いで2番目に大きい島です。 地中海の真ん中に位置しているため、シチリア島と同様で多くの民族が入れ替われり立ち代わりこの土地を支配しました。 サルデーニャ島とシチリア島は、各国からの文化が行き来する文明の十字路となりましたが、2つの島がとった選択は全く違いました。シチリア島はあらゆる文化を順応に取り込みモザイク状になった文化が発展していったのに対し、サルデーニャ島は昔なからの文化を頑なに守り続けたのです。 交易も積極的でなかったサルデーニャ島は孤立し、経済的にも文化的にも他の州に比べて遅れてしまいます。しかし、独自の文化や習慣が今なお色濃く残っているという点では貴重な島とも言えるのです。
孤立を選んだ「誇り高き島」の躍進
孤立の道を選んだサルデーニャですが、決してマイナスなことばかりではありません。 1970年代末から「イタリアワイン・ルネッサンス」と呼ばれるワインの近代化が急速に進み、イタリア各地で国際品種が植えられ、古き良きイタリアの個性が侵されていきました。しかしサルデーニャはその波に乗ることはなく、一貫して土着品種、独自のワインを守り続けました。そして近年になって、独自性、固有品種が再び注目される様になり、それまで日の目を見ることがなかったサルデーニャが脚光を浴びるようになったのです。
その立役者とも言えるのが「サンターディ社」です。 サルデーニャ島の南端に位置するサンターディ村の生産者協同組合です。 1980年代まではバルクワインを生産していましたが、トスカーナの「サッシカイア」を生み出した伝説のエノロゴ、ジャコモ・タキス氏をコンサルタントに迎え、この地で生育されていた土着品種「カリニャーノ種」を主体にした赤ワイン「テッレ・ブルーネ」をリリースしました。
このカリニャーノは、サルデーニャの中でも南部でしか育たない特別な品種で、一時は絶滅しかけた事もあるそうです。またフィロキセラの被害を受けていない古い自根のブドウ樹であり、収量はそれほど多くありません。年間を通じて1日7時間の平均日照時間と、アフリカから吹き込むシロッコの熱風は、カリニャーノ種にとっては最高のテロワールとなり、濃縮した果実感とビロードの様な滑らかな口当たりのエレカンスなワインを造り上げました。
「テッレ・ブルーネ」はリリースされるや否や、瞬く間に高い評価を得ました。古臭い土着品種ではなく、上品さを兼ね備えたカリニャーノのワインは、当時もてはやされていた国際品種のスーパートスカーナを押さえて、何度もガンベロ・ロッソのトレビッキエリ(最高賞)に選ばれ、サルデーニャの品質の高さを世界に知らしめました。
またサンターディ社の功績は、サルデーニャ全体の品質の向上にも繋がり、将来最も期待される産地へと変貌したのです。
サルデーニャの代表的なブドウ品種
ルネッサンス前期に、サルデーニャはスペインのアラゴン家に支配されていたため、多くのブドウ樹がスペインから運び込まれました。現在のその多くが土着品種として残り、サルデーニャワインの基盤になっています。
ヴェルメンティーノ
スペインからコルシカ島を経由してサルデーニャ島に渡ったとされている白ブドウ品種。サルデーニャ全土で栽培されていて、フレッシュな若飲みタイプから中程度に熟成したタイプまで幅広く造られています。ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ
島の西側オリスターノ地区で栽培されている白ブドウ品種。この地域ではシェリー的な長期熟成方法をとり、フロール香をつけた熟成感のあるワインに仕上げます。カンノナウ
サルデーニャ全域で栽培されているスペインが起源の黒ブドウで、世界的にはグルナッシュとして知られている品種です。モニカ
スペインが起源の黒ブドウ品種で、カマルドリ会修道僧がバジリカ大聖堂の周りの畑にブドウを植え、ミサ用のワインとして造られていたと言われています。カリニャーノ
スペインが起源の黒ブドウ品種で、サルデーニャでは南西部でしか栽培されていないブドウです。果皮が厚く、色素が濃くタンニンのしっかりとしたフルボディのワインになります。サルデーニャのワイン産地
サルデーニャ島で最も有名なワインは、唯一DOCGに認定されている「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ」です。 島の北東に位置するガッルーラ地方の丘陵地帯にブドウが栽培されおり、ガッルーラの花崗岩土壌と海風のあたるこの地域で造られるヴェルメンティーノは、高いアルコールと微かな塩っぽさの感じる厚みのある白ワインになります。
島の西側には、独特の製法で造られた白ワインが2種類あります。 「DOCマルヴァジア・ディ・ボーサ」と「DOCヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ」です。酒精強化せずに酸化熟成させたワインで、フロールを発生させて造ります。ヘーゼルナッツやハーブのアロマがあり、複雑かつ優美な味わいになる美酒です。 特にヴェルナッチャ・ディ・オリスターノには塩っぽいニュアンスがあり、この土地の特産品「ボッタルガ(からすみ)」との相性は抜群です。
そして島の南西部には、前述したカリニャーノの産地「DOCカリニャーノ・デル・スルチス」があり、今後の発展が期待されています。
地中海に浮かぶ「羊の島」
四方を海に囲まれた島でありながら、サルデーニャは漁師の島ではありません。 一部のエリアで、アルゲーロの伊勢海老やカルロフォルテのマグロ漁が知られていますが、多くの人は沿岸部よりも内陸部で生活し、山で羊を飼い、農業を営んでいました。 羊はサルデーニャの人々にとって最も重要な食料であり、羊の数はなんと島民の倍以上と言われる程です。
サルデーニャ料理で最も有名なのは、バルバージャ地方の羊飼いの料理です。仔羊を地元に自生するミントやハーフで香り付けし、豪快に串焼きにする料理や、羊のミルクでつくった「ペコリーノチーズ」の料理など。ペコリーノチーズはフレッシュタイプのものから熟成させたハードタイプまで種類は様々です。 また「パーネ・カラサウ」または「カルタ・ダ・ムジカ」と呼ばれる厚さの薄いパンは、サルデーニャのレストランに入れば必ずと言っていいほど出て来る有名なパンで、もともとは羊飼いが放牧する時に持っていった保存食だったそうです。 ちなみに、この「カルタ・ダ・ムジカ」というパンは、イタリア語で「音楽の紙=楽譜」という意味で、パンを紙の様に薄く焼き上げた形状に由来するそうですが、もう一つの理由で、食べた時にパリパリと音が鳴り、まるで食卓に音楽を添えてくれている様だから、だそうです。
このロマンチックなネーミングセンス、やっぱりイタリア人らしいなと思ってしまいます。