アルザス地方の第二の都市コルマールの近くに、 カッツェンタル という村があります。


カッツェンタルを日本語に訳すと 「猫峡谷」 、猫好きからするとぜひ行ってみたい地名ですが、ここもまた 上質なアルザスワイン が生産される地域。


そしてカッツェンタルを代表する生産者が クレマン・クリュール、 そのワインのラベルには地元の名に由来し何かと 猫 が登場して、このワイナリーのトレードマークとなっています。



そして今回ご案内するワインのラベルに描かれたのは…



●招き猫！？



とは言っても私たちがよく見る招き猫とはかなり違う、可愛らしい黒猫が片手を上げている絵ですが、これは正真正銘 日本の招き猫をモチーフに描かれたもの なんです！


実はここのオーナーの弟さんは、日本在住で郵便関係のお仕事をされています。


その弟さんを訪ねて日本を観光で訪れたところ、お土産屋さんで売られている招き猫に興味を持ち、この 猫が人を招く という話を大変気に入って、自身のワインのラベルに取り入れたのが始まりなんだとか。



クレマン・クリュールの家系は、17世紀から猫峡谷でブドウを栽培してきた農家ですが、1999年になってから醸造設備を新築し自社ビン詰めを開始しました。


その創業時から畑ではビオロジック栽培を採用、2004年にはビオディナミへと転換した 自然派生産者 でもあります。


そして誠実な仕事と持ち前のセンスによって、いつしかクレマン・クリュールは様々なワインメディアや、高名なレストランのソムリエ達からも高い評価を受けるようになりました。



今回入荷してきた招き猫ラベルのワインは、スパークリングワインの クレマン・ダルザス、 名前も キュヴェ・マネキネコ と名づけられました！


他にもクレマン・クリュールでは、昔ながらの懐かしいアルザスワインを今に復活させようと、現在主流の単一品種ではなく、 複数品種のブレンドにより複雑な風味を持ったワイン を試行錯誤しながら開発中。


そしてマネキネコだけでなく、様々な猫がラベルに登場する理由は、先祖代々住んできたカッツェンタル村のアピールになれば、という意味が込められているそうです。