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2014VT:「ビベンダ2017」で4房 このワインについて モンテプルチャーノ地区のピエトラ デル ディアヴォロの畑から造られます。粘土質土壌で、微量の石灰岩と、凝灰岩の浅い基層があります。標高は400mで、平均収穫量は50hl/haです。寒い冬と暖かな夏の穏やかな気候で、秋と春に集中してにわか雨が降ります。収穫は手摘みです。発酵は30度までに温度管理しながら15日間行います。マロラクティック発酵にはスチールタンクを使います。3,000Lの樽で24ヶ月、その後ボトルで6ヶ月熟成させています。紫がかった濃いルビー色。バニラと苦味のあるチェリーの香り。フルボディ、コクのある味わいです。 生産者について ウンブリアを遠くに望む丘から、トラジメーノ湖に向かってゆるやかな斜面が続きます。ここにテヌータ イル ファッジェートがあります。ブルーナがメインとなって管理をしています。畑は18haあり、海抜400〜540m。土壌は、上部が粘土質、下部がトゥーフォと呼ばれる柔らかい小石とトゥフと呼ばれる火山礫です。さらにデビルストーンと呼ばれる火山礫と硬い石が土壌に含まれ、ミネラルが豊富なのが特徴です。肥料は自然なもので、馬糞や刈り取った草などを使っています。収穫の選別は熟練した人が厳しく行い、プルニョーロ ジェンティーレは特に厳格にしています pick up
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イタリアでピエモンテと並ぶ銘醸地、トスカーナ。
古くより高品質なワインの産地として知られ、州の広範囲でブドウが栽培されていますが、トスカーナのブドウ品種と言ったらまず思い浮かぶのは サンジョヴェーゼ でしょう。
ブルネッロ や モレッリーノ など、サンジョヴェーゼには様々な亜種・呼び名がありますが、黒ブドウで最大の生産量を誇るサンジョヴェーゼは、もはやトスカーナだけでなく イタリアを代表するブドウ としてイメージが定着しています。
サンジョヴェーゼを用いたトスカーナのワインには多くの有名銘柄が存在しますが、そのうちの一つがここでご案内する ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ。
昔の有名な詩で、 「モンテプルチアーノはあらゆるワインの王!」 と詠われたのはこのワインの事です。
この他にも長い歴史と伝統を持った銘柄で、15世紀頃には地元の貴族がこよなく愛し、独特の個性を持った優美な味わいで古くから知られていました。
キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノと比べると知名度は少し劣るものの、この2つと並び称される名品で、合わせて トスカーナの3大サンジョヴェーゼワイン として地位を確立しています。
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノで用いられるサンジョヴェーゼは 「ブルニョーロ・ジェンティーレ」 と呼ばれていて、 サンジョヴェーゼ・グロッソ の別名の一つです。
また名前にモンテプルチアーノとありますが、キャンティの産地の中にある、 モンテプルチアーノ村 周辺一帯で造られる事が由来となっています。
アブルッツォ州の人気ワイン 「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」 を想像してしまいがちですが、こちらはモンテプルチアーノというブドウの品種が使われている為で、両者に直接的な関連はありません。
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの味わいの傾向は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノほどの力強さは無いものの、キャンティほどフレッシュではない、言わば 中庸的なサンジョヴェーゼワイン。
ブルニョーロ・ジェンティーレだけでなく少量のカナイオーロがブレンドされ、しっかりと飲み応えがありつつもエレガント、名前にある 「ノビレ=高貴」の意味にピッタリの、優雅さとバランス感 に優れています。
モンテプルチアーノ村は広大なキャンティのエリア中にポツンと存在するような限られた地域ですが、標高が高く気候も厳しいこの地域で造られるサンジョヴェーゼは昔と変わらず、 独自の個性を持った上質なワイン を産み出しているのです。
この秀逸な銘柄の中から当店でご案内する1本は、 「ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ ピエトラ・デル・ディアヴォロ」 です!
造るのは テヌータ・イル・ファジェット、 トスカーナで6つのカンティーナを所有する、 バロンチーニ社 のオーナーが自らワイン造りを行う生産者で、特にブルニョーロ・ジェンティーレには厳格なこだわりを持って栽培。
「ピエトラ・デル・ディアヴォロ」は畑名で、直訳すれば 「悪魔の石」 という何とも怖い名前ですが、この畑はミネラル豊富な火山礫の良質な土壌であり、ワインは メリハリとコクのある優雅なフルボディタイプ に仕上がっています。