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商品番号 W-IT17083106
価格19,690円(本体価格:17,900円)
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あくまでも自然の力を利用する栽培方法
このワインについて
生産者について
あくまでも自然の力を利用する栽培方法
このワインについて
ブドウの栽培は、レ・マッキオーレの根本をなす最も大切な要素です。特徴的なのは、ブドウの品質を上げるために植樹密度を低くするワイナリーが多い中で、ここでは、あえてブドウの植樹密度を高くしているのが特徴です。長年の積み重なる研究の結果、人工的に剪定することにより1本の枝に実をつける量を調整するのではなく、ちょうどよい植樹密度で植えていれば、ブドウの樹が自然に最高品質のブドウの実をちょうどよい分量、生み出すという理論に基づいた方法です。あくまでも自然の力を利用することが大切であるという考え方です。
また、海沿いの地ボルゲリの気候の特性に最も適している品種として、トスカーナで一般的なサンジョベーゼではなく、カベルネ・フランに焦点を当てて栽培しています。
ブドウの木や自然環境を尊重することを中心に考えた結果、2002年からビオロジックな農法を行い、毎年、天候やブドウの品種に合わせて、細かく収穫時期を定めています。
24ヘクタールの畑は、土壌の特性に合わせて大きく2つに分かれています。ちょうどよく石灰分が混じったスケレトロ(細かい岩石)が豊富な土地と、PHの酸性の傾向がある粘土ローム質の土地です。この土壌タイプ別の2つの畑を、さらに精密な調査のもとに細かい区画に分け、区画ごとの土壌に合わせたブドウの品種を単独で栽培しています。
スクリオ トスカーナIGT
ブドウ品種:シラー100%
栽培方法:ダブルのコルドーネ・スペラート方式とギヨー方式
一株当たりの収穫量:800グラム
20日間ステンレスタンクでマセラシオンさせたあと20か月間熟成(70%トノ−、30%樽)
生産者について
スーパータスカンが一世を風靡したボルゲリ地区にあるレ・マッキオーレは、1983年にエウジェニオ・カンポルミ氏が始めた小さなワイナリーです。当時はまだトスカーナのワインといえばキャンティワインが有名で、ボルゲリ地区では、アンティノーリ家やインチーザ・デッラ・ロケッタ家などの貴族が、代々伝わるブドウ畑を所有していて、昔ながらのブドウ造りを行っていました。
80年代、税金対策のために貴族が土地を売却し始めたころ、地元ボルゲリ出身の20歳を過ぎたばかりのエウジェニオ氏が、家族の反対を押し切って小さなブドウ畑を購入し、チンチア・メルリ氏と一緒に人生の夢をかけて始めたワイナリーです。
夢の実現のために2人が始めたことは、とてもシンプルなものでした。
トスカーナと言ってもキャンティなどの内陸部ではなく、海に近いボルゲリの気候や畑の土壌を活かし、「ボルゲリならではの優れたワインを造りだす」ということです。
そのため、トスカーナ地方一帯で栽培されているサンジョヴェーゼ種ではなく、ボルゲリに最適なブドウの品種を探し出すために、徹底的に土地や気候を研究することにしました。
エウジェニオ氏は農家出身でもないため、手探りのまったくゼロの状態から始めたレ・マッキオーレのワイン造りは、4年後、1987年に初の出荷にこぎつけます。そして1989年になって、ようやく彼らのボルゲリのスタイルを体現したシリーズ「パレオ・ロッソ」が完成します。
90年代になると、これまでの研究の成果をもとにブドウの木の植樹密度をあげ、単独のブドウ品種によるワイン造り、という新しい挑戦に挑んでいきます。
そうした中、1995年に「パレオ・ロッソ91」がイタリアで最大規模のワイン見本市ヴィーニタリーで2位を獲得し、イタリア国内外にその名が知られるようになりました。
94年には、ついに単一種のブランド「メッソーリオ(メルロー100%)」、「スクーリオ(シラー100%)」を完成させ、次々と発表し成功を収めます。
そして2001年、絶え間ない研鑽の結果、ついにカベルネフラン100%の「パレオ・ロッソ」を発表し、高い評価を受けることができました。
ところが残念なことに喜びもつかの間、エウジェニオ氏は翌年2002年、わずか40歳の若さで早すぎる死を迎えてしまうのです。