ドニ・モルテ氏の”我が5つのテロワール”をブレンドした特別なキュヴェ



ドニ・モルテと言えば、DRC、ルロワと並ぶブルゴーニュのトップ生産者です。 父親のシャルル・モルテのもとで、17歳から手ほどきを受け、あの有名なアンリ・ジャイエからも ワイン造りを教わりました。


フィネスのあるワイン造りを目指し、類を見ないほどの重厚感と豪華さを持ったゴージャスなワインは、 熱狂的なファンとカルト的な地位を確立し、一躍スターダムにのし上がりましたが、2006年、自ら命を絶ってしまいます。


この”我が5つのテロワール”と名付けられたワインは、ドニ・モルテ氏が亡くなる前、最後に手掛けた2005年ビンテージとなります。 2005年と言えばボルドー、ブルゴーニュでは世紀のビックヴィンテージと言われ、そのブドウの質は最上級なものとなりました。 そんな最高のブドウで造られた”我が5つのテロワール”は、


化学肥料などは用いず、一貫して有機栽培でブドウを育て、ヘクタール当たり1万本という高い植樹率。 ワインに苦味、青臭さが付くことを避けるための100％除梗を行うなど、独自のこだわりを持って造られています。


チェリー系を中心に、やや黒果実寄りの香り。酸味がしっかりと残り豊潤な果実味を見事に引き立てています。 タンニンは滑らかで喉の奥まで流れ込み、飲み込んだ後には柔らかな樽のニュアンス。


しっかりとした果実味と上品なミネラル感が絶妙に絡まりあう複雑な余韻が、気づくとこのワインの魅力にすっかりと 引き込まれてしまいます。