イタリア、カンパーニャ地方のヴェスヴィオ火山の麓に位置する「マストロベラルディーノ社」。1700年代には、自社でワインの瓶詰を行っている記録がある、非常に歴史の長い生産者です。

スーパータスカンの台頭などで国際品種化が進む中、カンパーニャの土着品種でワインをつくり続けている、マストロベラルディーノ。テロワールを何より重視し、量より質を重んじて造り続けてきました。

そんなマストロベラルディーノが、イタリア政府と共同で行った国家プロジェクトがあります。それが、2000年前のワインを復活させるプロジェクト！

紀元前に栄華を極めたポンペイが、西暦79年にヴィスヴィオ火山の噴火で埋没したことは歴史的に知られています。当時のポンペイの人々は既にブドウを育て、ワインを楽しんでいました。

政府の命を受けたマストロベラルディーノ社の研究により、当時植えられていた品種が「ピエディロッソ」と「シャシノーゾ」であるということを発見！

さらに当時植えられていたであろう痕跡をもとにブドウを植え、2000年前に行われていた手法を緻密に再現し造られたのが、「ヴィッラ デイ ミステリ」なのです！

現代に復活したミステリの生産本数はわずか2000本。しかもその半分はイタリア政府が所有したため、市場にはほぼ出回らない希少ワインとなりました！

2000年前の人々が飲んでいたであろうワインを再現したヴィッラ・ディ・ミステリ。歴史に思いを馳せながら、楽しんでみてはいかがでしょうか？