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ピエモンテ Piemonte

ラテン語で「山の足」を意味するピエモンテ州は、その名のとおりアルプス山脈の南側に広がるエリアです。イタリア北西部に位置しており、起伏に富んだ地形と寒暖の差が激しい気候により厳格な山のワインを造ります。



特にワインの王と称される「バローロ」とその弟分「バルバレスコ」の産地として有名です。また高級ワインだけでなく、まろやかで芳香性のある白ワインエルバルーチェやロエロ・アルネイス、ミネラル分豊かなガヴィ、中甘口で魅惑的なデザートワインモスカード・ダスティ、料理と相性のいい土着品種の赤ワインなど、そのバリエーションは大変豊かです。

バローロはもともと甘口だった?!


この土地では1,000年以上前からワイン造りをしていましたが、品質が評価されるようになったのは18世紀になってからでした。

イタリア王国初代首相となるカミッロ・カヴール伯爵が、ピエモンテ州にフランスの醸造家ルイ・ウダールを招き、それまで甘口で品質の不安定だったバローロを長期熟成型の辛口赤ワインに生まれ変わらせました。このワインが王室に献上され愛飲されるようになり「ワインの王」と賞賛されるようになったのです。

またウダールの改良は州内の他のワインにもおよび、ピエモンテワイン全体の品質の底上げを図りました。あのバローロが昔は甘口だったなんて・・・今では考えられない事ですが、甘口ワインが一般的だったネッビオーロ種の潜在能力を見抜き、偉大なワインに変えたウダールの先見の明には唸るものがありますね。

「バローロ・ボーイズ」の活躍


20世紀に入るとフィロキセラ禍や世界大戦の影響で大不況に見舞われます。そして皮肉にも長い熟成が必要なバローロは、収穫後すぐに販売が出来ないことから貧乏な農夫達たちにとって足かせになっていくのです。次第に生産量を確保し易いドルチェットやバルベーラなどに頼るようになり、かつて王と称えられたバローロの品質は低下していきました。

そんな中立ち上がったのが「バローロ・ボーイズ」と呼ばれる若き生産者たちでした。彼らは『クオリティーの高いワインを造ること』を目指し、ブルゴーニュから新しい技術や知識を取り入れ新しいスタイルのバローロを造り始めました。その成果は海を渡ったアメリカで認められ、再びバローロは脚光を浴びる事となるのです。

伝統派vs革新派で対立関係にあった時期もありましたが、現在は両者の方法を取り入れた中間派が誕生したりと、伝統や革新の垣根を越えより複雑になったバローロが現在も進化を続けています。またその進化はバローロだけに留まりません。ピエモンテ州内の他のワインもしのぎを削りより高品質なワインを誕生させています。

ピエモンテの土地を愛するネッビオーロ種


バローロを造りだすネッビオーロ種。晩秋の霧(ネッビア)が出始める頃にようやく収穫できる晩熟のブドウであり、またブドウに付着する白い斑点が霧に見える事からその名が付けられたと言われています。

アントシアニンは少ないがタンニンが多いため、「ワインの色はうすいがかなり渋い」のが特徴です。このタンニンがあるからこそ長熟のバローロ、バルバレスコを造ることが出来ます。しかしデリケートな品種としても有名で、栽培環境に大きく左右されるため、異なる環境で栽培されると突然変異を起こしたり、似ても似つかないブドウに変化してしまいます。

ゆえにピエモン州とその周りの州の限定されたエリアでしか栽培できないのです。ピエモンテ州では、南部に位置するバローロ、バルバレスコ地区、北部のガッティナーラやゲンメ、カレーマ地区で栽培されています。



山の幸に恵まれた郷土料理


山岳地帯のピエモンテは、高級食材白トリュフをはじめ、ポルチーニ茸やジビエ類など秋の味覚が豊富です。秋になるとトリュフ市が開催され、イタリアだけでなく世界中から人が集まり賑わいます。



山岳地帯では放牧も行われチーズやバターなどの乳製品も多く生産しています。料理のベースはバターやラードなどの動物性油脂が主流ですが、ピエモンテ料理の代表格「バーニャ・カウダ」にはなぜかオリーブオイルが使われています。州内ではオリーヴは栽培できませんが、昔この地を統治していたサヴォイア家が、オリーブが産地のリグーリア州も支配を広げたため伝統料理としてオリーブ料理が残ったと言われています。



もう一つ特筆すべきは、チョコレートです。トリノにはたくさんのチョコレート工房がありますし、チョコスプレッドとして有名なヌテッラ社の大きな工場がアルバの町にあります。朝方になるとアルバは工場からのチョコレートの香りでいっぱいになるんだとか。子供たちにとっては、なんとも夢のような町ですね。



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